あいあいネットワーク of HRS
 
書籍紹介
Contents
aiainet-hrs.jp ホーム
活動内容
考え方
論文・書籍
書籍紹介
ファシリテーション(研修)
Q&A・コメント集
ガイダンスカリキュラム
授業コーディネーション
授業へのご質問・ご意見
深美隆司の情報メモ
学校の先生119番


図書文化社より10月中下旬に深美隆司の書籍が発売されます。

いじめ・不登校の未然防止のために!!

『子どもと先生がともに育つ
人間力向上の授業』

 
〜深美隆司(HOTEISAN)のファシリテーション出前研修〜

「いじめ・不登校をなくしたい!」──という共通の教員の思いがあります。しかし現在の対処療法的な方法では、後追いの指導に終始し、私たち教員は無力感を味わうことになります。
 私自身のさまざまな経験から、教員個人の力は弱いものであることを痛感し、教員がチームとなって取り組むことの重要性と、指標となるカリキュラムの必要性を実感しました。
 こうした経験をへて、私がようやくたどりついたのが、参加体験型の授業を通じて、人間としての根底からの成長を促す「人間関係づくりの授業」なのです。
 いじめ・不登校の未然防止には、「依存的なあり様」(攻撃的なあり様・受け身的なあり様)からどう成長していくか、が重要な課題になります。人間関係づくりの授業では、依存的なあり様からおこるさまざまな行動に対して働きかけを行い、子どもたちの気づきの積み上げを通じて、子どもたちが主体的なあり様の人間へと成長できるように支援していくのです。
 いじめ・不登校はなぜ起こるのか。そして解消するにはどうしたらいいのか……私がたどりついた答えが本書にあります。

発行:図書文化社
    本体1800円+税 

なお、この本に関しますご意見やご質問は 下記ブログページにお願いいたします。
 あいあいネットワークofHRSのブログ 書籍へのご意見ご質問のページ

図書文化社HP

 目次

序文 出会い 伊藤美奈子 奈良女子大学臨床心理相談センター教授

はじめに 「人間関係学科」との出会いと決断

 序章 私が「人間関係づくりの授業」にたどりつくまで
           ──いじめ・不登校の解消を決意するまでの道程
   ●いじめ体験から教員の道へ
   ●不登校になることの重い意味をへて……
   ●親から子どもへ──「不登校スパイラル」

 第1章 なぜ、いま人間関係づくりの授業なのか
           ──社会の変化に追いつかない教育現場の実態
   ●変容した社会に対応するには、教育の基盤に人間力の育成を!

 第2章 依存的なあり様(よう)から、主体的なあり様(よう)へ
           ――主体的なあり様(をめざす)人間への成長
   ●いじめによる自死、「葬式ごっこ」より
   ●依存的なあり様から主体的なあり様へ
   ●主体的なあり様と依存的なあり様の検証
   ●「依存的・主体的」の尺度の確立を!
   ●まず教員が「主体的なあり様」をめざす!
     【コラム】人間関係づくりの授業をさらに高める『7つの習慣』

 第3章 人間関係づくりの授業のコア(核)
           ──「認知・行動・評価」のスパイラル+共感性を高める
   ●人間関係づくりの授業のコア──「認知・行動・評価」のスパイラル
   ●人間関係づくりの授業の3要素
   ●人間関係づくりの授業の3側面

 第4章 人間関係づくりの授業の前提と今後の課題
           ──授業の前提・校種間の連携
   ●人間関係づくりの授業の前提@──地域・校種・総合的な学習の時間との連携
   ●人間関係づくりの授業の前提A──「学びのデザイン」と「モデルのデザイン」
   ●中学校区における幼保・小・中の連携のむずかしさと今後の展望
   ●人間関係づくりに取り組めば「学力」が上がる
   ●いじめは絶対に許さない!

 第5章 人間関係づくりの授業と教員研修の実際
           ──ファシリテーションとは何か
   ●人間関係づくりの授業以前の私の授業スタイル
   ●ファシリテーションとは何か
   ●教員への出張ファシリテーション
   ●ウォーミングアップ
   ●ストレスをコーピングする
   ●「認知」への理解
   ●リフレーミング
   ●アサーション──主体的なあり様と依存的なあり様
   ●ファシリテーションへのフィードバック

 第6章 教員に求められる7つの力
           ──人間関係づくりの授業を成功に導くために
    @子どもたちをホールドする力
    A子ども同士の関係性とルールをつくる
     【コラム】「荒れている」学校こそ、人間関係づくりの授業を組織的に
    B子どもたちに気づきを引き起こす
    C子どもたちの気づきに気づく
    D子どもたちへ介入(支援)する
    E子どもたちの中で起こったことを取り上げる
    F授業でビルドアップされた気づきを大切にする
   ●教員に求められる資質とは
    @開かれた人間であること
    Aアサーティブなあり様であること
    B相乗効果を発揮できること

    おわりに
 

図書文化社HP
図書文化社より松原第七中学校の書籍が出版されました。
2003年度から2010年度に渡る文部科学省研究開発学校の取組を中心にして、「地域の学校」づくりをめざしてきたプロセスと成果が記されています。教育現場・地域・教育委員会・研究者が力を合わせてともに取り組んできた成果と方向性が、これからの学校づくりのモデルとして全国各地にひろがっていくことを願ってやみません。もちろん、人間関係づくり・人間力育成のための授業「人間関係学科(HRS)」についての記述も詳しく載っています。松原第七中学校区人間関係学科(HRS・あいあいタイム)の中から、中学校14本、小学校3本、幼稚園1本の指導案を紹介しています。なかでも、中学校指導案においては、限られた紙幅で授業の様子をつかんでいただくために、「ねらい」「ポイント」「フィードバックの視点」「子どもの気づき」「授業者より一言」の5つの観点から指導案を読んでいただくように工夫しています。

監修)森田洋司   大阪市立大学名誉教授・大阪樟蔭女子大学前学長
編集)新井 肇    兵庫教育大学教授
編集)西井克泰   武庫川女子大学教授
編集)若槻 健    関西大学准教授
編集)松原市立松原第七中学校区教育実践研究会
執筆)糸井川孝之  前松原市立松原第七中学校校長
執筆)芝田雅彦   松原市立松原第七中学校校長
執筆)畠山久子   松原市立三宅小学校教頭
執筆)吉川年幸   松原市立松原第三中学校長
執筆)若田 透    大阪府教育委員会事務局児童生徒支援課子ども支援グループ主任指導主事
             (平成19・20年当時)
執筆)深美隆司   元松原市立松原第七中学校教諭
     あいあいネットワークofHRS  (*所属は2013年3月31日現在)
発行:図書文化社
    B5版 全141ページ
    2013年5月1日発行
    本体2400円+税 

    なお、この本に関しますご意見やご質問は 下記メールにてお伺いいたします。
         info@aiainet-hrs.jp

内容・目次
         序文                                   (森田洋司)
         第一章 松原市立松原第七中学校区の実践と特長
           1.実践の全体像と特色                     (糸井川孝之)
           2.実践の骨格                           (糸井川孝之)
           3.幼稚園・小学校への広がり                 (畠山久子)
           4.学校の置かれた文脈に即した研究開発          (若槻 健)
           コラム1.地域・子ども・教師を巻き込む「劇」          (深美隆司)

         第二章 人間関係学科の出立、展開、そして評価
           1.第一世代の教師に聞く                    (教員の座談会より)
           2.若手教師は人間関係学科をどのようにとらえているか   (教員の座談会より)
           3.ベテラン教師の視座                     (教員の座談会より)
           コラム2.生徒たちは人間関係学科をどのように見ていたのか (西井克泰)

         第三章 実践の背景−地域の力− (地域の人々と教員との座談会)
           1.自己紹介
           2.人間関係学科前史
           3.人間関係学科の出立
           4.人間関係学科の展開
           5.今後に向けて
           コラム3.松原市教育委員会の支援              (吉川年幸)

         第四章 人間関係学科の指導案
           1.指導案開発の理念と工夫                   (畠山久子)
           2.プログラムの全体像                      (深美隆司)
           3.各校・各園のプログラム                    (深美隆司)
               中学校・小学校・幼稚園
           コラム4.連携した校区の幼稚園・小学校がどうハードルを越えたか(畠山久子)

         第五章 実践の骨子と成果ならびに今後の課題
           1.実践の性格                           (糸井川孝之)
           2.学校教育課程のつくり方                   (糸井川孝之)
           3.校内組織のつくり方                      (糸井川孝之)
           4.校外連携(幼小・教育委員会・地域・保護者に対して)  (畠山久子)
           5.研修のあり方                          (畠山久子)
           6.実践の成果                           (深美隆司)
           7.今後の方向−人間関係学科から学習指導へ−       (糸井川孝之・芝田雅彦)
           8.協働的指導体制に基づく開発的生徒指導としての展開  (新井 肇)
           コラム5.大阪府教育委員会による支援             (若田 透)
               −現場のモチベーションを尊重した広域行政として−

 

掲載している指導案(それぞれの指導案には参考文献を明示しています)
     中学校
       1.わたしのじゃがいも (自己開示)
       2.すごろくトーキング (自己開示)
       3.がらがらトーキング (自己開示)
       4.なんでもキャッチ (基礎的コミュニケーション)
       5.スーパー新聞ジグソー (基礎的コミュニケーション)
       6.パニックゲーム (ストレスマネジメント)
       7.100マス計算 (ストレスマネジメント)
       8.On The Desk (発展的コミュニケーション)
       9.伝達ゲーム (発展的コミュニケーション)
      10.あいうえおロールプレイング (発展的コミュニケーション)
      11.松原第七団地を救え! (メデュエーション)
      12.もめごとだって解決できるさ (メデュエーション)
      13.それって侵害! (自己管理力)
      14.自分の成長時間 (自己管理力)

     小学校
       1.ハートキャッチボール 低学年向け
       2.つ〜ながれ! 中学年向け
       3.解決戦隊 問題どこナンジャー 高学年向け
     幼稚園
       1.“じゃんぐる探検ごっこ”をしよう 異年齢交流用

       


2016年2月発刊

「いじめ・不登校を防止する人間関係プログラム」
   アクティブラーニングって学校が劇的に変わる〜
 
    松江市立第一中学校「こころほっとタイム」研究会
        あいあいネットワークofHRS 深美隆司 編著

        学事出版 2000円+税 

2009年11月、松原第七中学校では全国から多くの参加者をえて、研究開発最終発表会を行いました。その中に、この書籍における実践の舞台である島根県松江市立第一中学校の奈良井孝教頭先生(当時は松江市教育委員会)をはじめとする松江市の先生方がおられました。しかも、松江市の先生方は、この年に3回にもわたって松原第七中学校を訪問して下さり、わたくしのつたないファシリテーションを体験していただいたのでした。このようなご縁がもとで、わたくしは55歳で退職したのち松江市教育委員会アクションプランのスーパーバイザーとして迎えられ、松江市立第一中学校をはじめとする学校の授業コーディネーションや様々な教員研修に取り組むことになったのです。

今の社会は1990年代中頃から大きく変容しました。俗に「成長社会」から「成熟社会」への移行と呼ばれているものです。それは主に、@インフレからデフレへの移行による生活苦の進行、A高度情報化社会への移行、B少子高齢化社会への移行、C地域社会のグローバル化という4つの主だった要素に起因しています。「学校へは行くものだ」「先生は信頼されるものだ」というかつてはあたり前に存在した枠組みは、大きく崩れてしまいました。文部科学省は、この社会の変容に対して「総合的な学習の時間」の設立などで対応するのですが、教員のレディネスというものがほとんど備わっていなかったのです。

しかし、自然発生的にではありますが、2000年頃までに「構成的グループエンカウンター」「ソーシャルスキルトレーニング」「ストレスマネジメント教育」「アサーショントレーニング」などのグループアプローチと呼ばれる「人間の成長」を核に据えた手法が成立します。そして、グループアプローチの良さを学校の教育課程に組み込んだガイダンスカリキュラムと呼ばれるものが、2005年頃から教育委員会、学校単位で展開されるようになりました。松原第七中学校区の人間関係学科(小学校:あいあいタイム、中学校:HRS)は、そのひとつなのです。わたくしは人間関係学科を広め、先生方のつながりをつくることを目的とした「あいあいネットワークofHRS」を立ち上げました。松江市立第一中学校で展開されている「こころ?ほっとタイム」は、松原第七中学校で2009年に実施された3年間60時間のプログラムから抽出した「中学校年間8時間×3学年=24時間」の厳選プログラムなのです。

わたくしは、5年間にわたって教員研修・子ども向け研修・保護者研修・市民セミナーなどで、プログラムを実施してきました。この書籍に載せている支援プランは中学生のみならず小学校高学年から大人まで活用できるものです。
また、近年、これからの時代に適応した「アクティブラーニング」(学習者が主体となった授業形態)に注目が集まっています。このプログラムは、その基礎になるファシリテーション・ワークショップ型の授業形成に必要な力を育成します。

(「はじめに」より)


 ダウンロードページより、授業案、ワークシート等のすべてのデータを入手できます。

  
ダウンロードページの見本へ


 目次  

 リンクを貼りつけているものを見れます。データをPDFにしているため、実際の書籍とは若干異なっていますが、内容は書籍と同じものです。

    はじめに
  • 本書の活用法
  • プログラムの解説
  • 松江市立第一中学校「こころほっとタイム」研究会を代表して
  •        テーマ解説「自己開示」(PDF125kb)
  •         *支援プランの実際のデータはPDFではなくwordデータになります。
    1. ■1 1学年第1時「わたしのジャガイモ」自己開示(PDF548kb)   
    2. 声&メッセージ「生徒」
    3. ■2 1学年第2時「なんでもキャッチ」コミュニケーション基礎
      声&メッセージ「生徒」
    4. ■3 1学年第3時「南国の島」コミュニケーション基礎
    5. ■4 1学年第4時「アニメの村」コミュニケーション基礎
    6. ■5 1学年第5時「ストレスチェック」ストレスマネジメント
    7. ■6 1学年第6時「ストレス体験ゲーム」ストレスマネジメント
         テーマ解説「ストレスマネジメント」
    8. ■7 1学年第7時「ストレスの流れ」ストレスマネジメント
         テーマ解説「アサーション」
      声&メッセージ「松江市立第一中学校卒業生会」
    9. ■8 1学年第8時「アサーションロールプレイング」コミュニケーション発展
    10. ■9 2学年第1時「スーパー新聞ジグソー」協力
    11. ■10 2学年第2時「通じてねゲーム」コミュニケーション発展
    12. ■11 2学年第3時「あいうえおロールプレイング」コミュニケーション発展
    13. ■12 2学年第4時「もめごとだって解決できるさ!」コミュニケーション発展
    14. ■13 2学年第5時「ルーレット・トーキング」自己開示
      声&メッセージ「保護者」
    15. ■14 2学年第6時「境界って何?」境界設定
         テーマ解説「境界設定」
    16. ■15 2学年第7時「それって入ってない?」境界設定
    17. ■16 2学年第8時「それって侵害!」境界設定
    18. ■17 3学年第1時「すごろくトーキング&ドゥーイング」自己開示
    19. ■18 3学年第2時「こんな場面に遭遇したら」コミュニケーション発展
         テーマ解説「4つのマトリクス」
    20. ■19 3学年第3時「My24hours」自己管理
    21. ■20 3学年第4時「自分の成長時間」自己管理
    22. ■21 3学年第5時「リフレーミングで短所を長所に」進路選択
    23. ■22 3学年第6時「不安やプレッシャーに負けない!」進路選択
    24. ■23 3学年第7時「ロールプレイングで面接練習」進路選択
    25. ■24 3学年第8時「セルフプレゼンテーション」進路選択
      *■の後の数字は人間関係プログラムの通し番号
      *小学校高学年には少し高度なもの■14、■15、■16、■19、
       ■20、■22、■23
  • 活動についての質問・悩みQ&A
  •   声&メッセージ「先生方のふりかえり」
  •        テーマ解説「ふりかえり&シェアリング」
  • おわりに
  • 研究員名簿